ホルマリン漬けの思考回路

散文的思考ログ(旧:真空管かけごはん焼き機)

否応なく進む秒針

4月からする仕事の内容が決まった。

内容はともかく、責任は割と重大らしい。

新人にやらせることか?と思いつつ外面は真面目なわたしは自信満々に(見えるように)頑張りますと答えた。

 

去年の4月に新卒として入って、もうすぐ1年となる。1年も経たず仕事を辞めてしまうかもしれないと思っていたし、実際辞めたほうがいいレベルのコンディションになっていたこともあったし、辞められるように手帳まで取ったが(本当に手帳チェーンでなんとかなるのかはともかく)無事ここまでこれた。

 

さまざまなことがあった。

生きていてよかったと思えることや、もう死んだ方がいいと思ったことや、病気に苦しめられることもあった。

しかしなにがあろうと月は沈み、朝は来る。

無情にも進む時間の中でわたしは健常者のフリをし続ける。

今はまだできている。しかし明日には崩れるかもしれない、そんな恐怖の中わたしは壊れたエンジンを動かし続けるのだ。

 

そんなことをタバコの煙を眺めて思う。

その煙のように儚い夢を抱きながら。