ホルマリン漬けの思考回路

散文的思考ログ(旧:真空管かけごはん焼き機)

記憶の整理、歩く道。

もう一年と1ヶ月経とうとしている。
ずっと続くと思っていたわたしの幸福だったもの。
相手にとっては幸福ではなかったもの。
あの瞬間からわたしに穿たれた穴は、まだ塞がらないままだ。

 

それは、そうに決まっている。埋まるわけなどなかった。

だってわたしは、16年前の甘酸っぱさも、中三の秋の地獄も、高1春の悪夢も、高2の切なさも、高3の羨望とぬくもりも、大学2回の哀れみも、すべて、すべて覚えているから。

1年前の傷が癒えることはまだずっと、ずっと先なんだろう。もしかしたら全部、人生を終えるまで刻まれたままなのかもしれない。

 

~~~~~~~~~~思い返し~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

あれは3回の春だった。

わたしは付き合っていた人間がいたのにもかかわらず、次の人に手を出した。

ただメンヘラ仲間が欲しかっただけ、って言っても言い訳にしか聞こえないのはわかっている。誰にも理解されなかった。

でも実際そうだった。わたしはただ本心を理解してくれる人間を増やしたかった。それだけだった。

結局二人で遊んでいたらなし崩し的にそんな関係になってしまった。そういう雰囲気を出されるとその気になってしまう悪癖のせいだ。せいだ、じゃない、意志が弱かった。

その時の彼女とは別れないまま。実際そのままでもいいかもしれないと心のどこかで思っていた。どうせうまく言いくるめられると。

しかしそうはならなかった。

全てバレていた。当然だ、どっちも同じサークルの人間だったから。

二人を傷つけるだけ傷つけ尽くした。

謝罪して謝罪して、新しいほうとそのまま続けることになった。

関係は修復できたとなぜか思っていた。それで1年半過ごした。尽くしたつもりだった。わたしは幸福だった、心の底から。このまま続いてほしいと願うほど。

相手はその間不安で仕方なかったらしい。また浮気されるんじゃないかと。でも嫌いにはなれなかったと。

わたしは相手も幸福であると勘違いしていた。わたしと同じ気持ちだと妄信した。

違った。どうしようもなく違う人間だった。

別れ話での最後の言葉が忘れられない。

お前はなにも努力できない、恋愛も絵も音ゲーもDJも勉強もなにもかも努力できていない。

意識のずれをこれでもかって示したものだった。

わたしはわたしなりにやっているつもりだった。

相手からはすべて不足していた。

 

そう、最初からずっと、致命的にズレていた。治るわけなんてなかった。

 

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sionchan.hatenablog.jp

去年の今頃とはまた違った感情になれている、少しは前向きに歩いている。

今なら終わった理由だって明確にわかってる。

 

今は、現在の話は、きっとスタートラインはそろっている。

いるよね?

そう思ってる、これも妄信だったらいやだけれど。

 

 

絶対言えることは、今のこともこの先ずっと覚えている、ってことか。

わたしはまだ前に進む、すべてのわたしを抱いて。

努力は、するさ。